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インディペンデントの記事検索
イギリスの新聞記事データベース国内で報じられている海外情報を海外の記事で見てみると、新しい事実が見えてくること がある。EU事業部の上野さんから受けた依頼は、須崎さんにとって検索の醍醐味を感じ られるような一例だった。 上野さん「お疲れ様です。ひとつ調べてもらいたいんですが」 須崎さん「はいはい、今回はどこの国に関することですか?」 上野さん「イギリスなんですけど、実際に調べるのは日本のホンダなんです。2000年4月 に『 イギリスの工場生産を50%以上削減』という記事が出てたんですけど、2000年11 月頃に『英国工場の生産態勢をテコ入れする』という記事を見つけたので、方針が変わっ たのかなって思って。イギリスの自動車部品メーカーとの取引の関係で、現地情報を確認 しておきたいんですよ」
須崎さん「わかりました。じゃあ、この工場に関係ある記事だけに絞っていいですよね」
検索方法をチェックする海外の新聞記事データベースはいろいろあるが、イギリスで発行されているのはインディペンデント(INDEPENDENT)紙。案内によると「議会・訴訟・ビジネス・金融関連記事を含む英国内外のニュースを収録」とあるので、まずはこれを使って検索してみることにした(図1)。 キーワードは 「honda」「swindon」 の2語で試してみることにした須崎さんだが、検索画面をみて少し戸惑いを感じた。キーワードが入力できる項目として、「タイトル」「前文」「記事全体」の3種類ある。他の新聞記事データベースもこういうケースが多いが、 「honda」はタイトルに入れるとして、「swindon」をどこに入れたらいいのか。 タイトルだと直接関係ある記事だけが検索されやすいが件数が少ない可能性がある。 前文だと、件数がある程度期待できるが不要な記事が多く入ってしまうかもしれない。こ のあたりは実際に検索してみないとわからないので、 タイトル=honda 前 文= swindon として検索することにした。 また、最近の記事だけでいいので発行年を2000年以降とすることにした。月日まで指定す るときは「発行年月日」を使うが、そこまでは必要ないので「発行年」欄に2000と2001と入力することにした(図2)。 ほかに、「限定機能」として「本文の語数が1,000語未満の記事に限定/本文の語数が1,000語以上の記事に限定」のいずれかを選択できるようになっている。件数が多すぎる時などに、まとまった記事だけを拾いたい時は「本文の語数が1,000語以上の記事に限定」を選べばいいだろう。
記事内容をチェックするさてsearchボタンをクリックして検索を実行すると、4件ヒットした(図3)。予想していたより少ない件数だが、日付を見ると2000年11月22日、11月1日、8月14日、6月6日となっている。 上野さんが話していた11月頃の動きはこれで確認できそうだ。 件数が少ないので、4件とも本文を表示させることにした須崎さんは、画面左にある allのボタンをクリックした。これで全記事を一括してチェックできるので、あとはDisplay Checkedをクリックするだけ(図4)。 出てきた記事にざっと目を通すと、たとえば11月1日付けの記事(EURO BLAMED AS HONDA SCRAPS PLAN FOR SMALL CAR AT SWINDON)では、「高いポンドおよび安いユーロの影響で、翌年からスウィンドン工場での新小型車製造計画を廃止した」という書き出しで始まっている。 何か話が違うと思いながら読んでいくと、「第二工場を建設し、生産規模を25万台に増やす」「スウィンドン工場でアメリカ輸出のための小型スポーツユーティリティCR-V車を増産」といった内容があった。 ポンド高・ユーロ安に対応するため、英国工場の稼働をあげるという対策を立てたようだ。 |
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発行年月日を限定した検索ところで、上野さんの話によると「2000年4月にイギリスの工場生産を50%以上削減」 とのことだったが、これを確認する必要がある。このままインディペンデントの記事検索 をする手もあるが、須崎さんはPROMTを使うことにした。 このデータベースは、イギリス専用のデータベースではないが、ビジネス関連のニュース を網羅している。しかも対象エリアはワールドワイドで情報源も経済紙、産業ニュースレ ター、調査研究、投資顧問アナリストの報告書など多岐にわたる。 PROMTは、@niftyのトップページから、ビジネス−企業のメニューにおかれている。「海外企業動向 - PROMT」というのがそれだ。 料金などを案内のページで確認してから検索画面を開く。検索画面をみると、「タイトル」「記事全体」「会社名」「雑誌名」「発行年」「発行年月日」「限定機能」となっている。新聞記事データベースとやや項目が異なっているが、要注意は会社名を入力する欄が設けられている点だ(図5)。 このケースでは、 hondaがここに該当する。 swindonは「タイトル」「記事全体」のどちらかになるが、インディペンデントでは思いのほか件数が少なかったので、今回は記事全体に入力することにした。 さらに2000年4月に発行された記事に限定する。これは発行年月日を使えばいい。それぞ れプルダウンメニューから選択して、2000年4月1日から30日までに範囲を設定(図6)。 searchボタンをクリックして検索を実行すると、5件となった。 タイトルを見て、 3 Honda to halve car output in Britain.(Brief Article) - April 3 - 2000 4 FINANCIAL TIMES ARTICLE ON HONDA MISLEADING. - April 1 - 2000 の本文を開いてみた(図7)。 フィナンシャル・タイムズがミスリード「Honda to halve car output in Britain.(イギリスでの生産半減)」という記事は、「Japan Transportation Scan」が媒体となっており、「スウィンドン工場の生産目標を、アコードについては年間8万台から3万7000台に、シビックも同6万5000台から3万8000台に縮小する方針」とある。これは上野さんが話していた情報と一致する。 ところが、「FINANCIAL TIMES ARTICLE ON HONDA MISLEADING.(フィナンシャル・タイムズがホンダのミスリード記事)」の記事では、本日発行フィナンシャル・タイムズ紙に掲載されたホンダの記事に誤りがあったとし、訂正内容を伝えていたのだ。この記事は4月1日付でPR Newswireが掲載媒体となっている(図8)。 「Honda to halve car output in Britain.」は4月3日。しかし、こちらには記事冒頭にApril 1 Kyodoと記されてあったので、どちらも1日の情報と確認された。 本文には
どうやらこういう経緯らしい。「Japan Transportation Scan」に掲載された「工場生産 を半減」という上野さんが先に入手していた情報は、フィナンシャルタイムズが発信源で、 これをもとにイギリスや日本でも報道された。ところがこれは正しくなかったらしく、訂 正がリリースされた。 他の情報源でウラをとる
須崎さんは、この結果を確認するためにさっそく上野さんに連絡した。 |
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